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[ 2024/11/25 04:56 | ]
政デレ三
寒くて政宗にくっついちゃう三成。
三成デレデレ。
政宗ヘタレ。
山なし落ちなし意味なしss
それは、月の明るいある一夜。
澄んだ夜空に相応しく、寒さが骨身に凍みる晩だった。


縁側からキシキシと軽い足音がすると思ったも束の間、政宗の執務室の襖が開いた。

「あー、小十郎、茶ならそのへんに置いとけ」
山になった書類から目を話さない政宗。
「政宗さま、小十郎はずっとここにおります」
小十郎の声は開いたはずの背後の襖からではなく隣の作業机から聞こえた。
その言葉に思わず声の方を振り返ったが、確かに自分と同じく大量の書類を積んだ机に正座した彼は、日が沈むより前からずっとそこに座っていた。
じゃあだれだよ、と振り替えるより早く、背中に人一人分の重みがずしりと乗る。

不覚にも背後を容易くとられた政宗が口を開けたまま言葉を飲み込み、あまつさえ鉢の水替えを忘れ去られて酸欠になった哀れな金魚のように開い口をぱくぱくしていたのは、彼の背中から回された白い腕、それから鼻孔を満たす香りが間違いなく彼のものだったからだ。
「み、三成?!お前先に寝たんじゃ…!」
「落ち着いてください、政宗さま。この三成、眠っております」
「…はぁ?」
政宗の背中に体重をのせて首に腕を回し、髪を下ろしたままの頭に自分の頭を預けた三成からは、確かに、声ではなく規則正しい寝息が聞こえてくる。
政宗が体勢を整えようと体を動かせば、三成の腕がますます強く政宗を引き寄せ、動けない。
微笑ましく眩しげに見守っていた小十郎は徐に立ち上がり、隣室へ行ったかと思えば厚手の羽織を持って戻ってきた。
「布団より、政宗さまの方がいいんでしょう。いっそ今宵はそのまま執務されては?」
本気か冗談か、小十郎は三成に持ってきた羽織をかけてやると、やりかけの書類を持って部屋を出た。
「これにて、邪魔者は失礼いたします」
「ちょ、小十郎…!」
乾いた音を立てて襖が閉まる。
政宗は制止虚しく部屋に置き去りにされた。
背中が二人分の体温で、そこだけ火がついたように熱い。
「……coolじゃねえ…てか、coolでいられるかよ、なんなんだよこれ…」
一人穏やかに寝息をたてる三成に一人ごちる政宗。
どうやら今宵は眠れそうにない。





強制終了!!!エロは、ない!!!
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[ 2011/12/12 23:25 | Comments(0) | 政三 ]

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