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[ 2024/11/25 06:58 | ]
【カオシルカオ】セフレ世界線
セフレ世界線でリバ初夜のカオシル。

自ヒカセン×自ヒカセン

_____________________________

シルゲイとしては、ほんのでき心だった。
いわゆるセフレとして、隣に座っているミコッテの男、カオルと。関係が続くようになってから、それなりの時間が過ぎた。
カオルは、体を重ねるとき、それ以外の時も、シルゲイにまるで恋人にするように愛をささやくが、その言葉は自分に向けてではなくて、彼が自分に投影している誰か違う人に届けようとしているのだろう。その言葉をかけられるたびに、体を通り抜けていく言葉が体をさすような気がした。
いつも体を重ねるときは、カオルの方からシルゲイの体に触れてくる。それ以外の時間は、こうして隣に座ってぽつりぽつりと会話を交わす。大体は、カオルがしゃべってシルゲイはうなづいているだけのことが多い。あまり長い文章を話すのは得意ではなかった。
先日食べに行ったリムサロミンサのカフェのパスタがおいしかったという話を聞いていた。いったい誰といったのだろう。無駄に体ばかりでかくて、こんな言葉一つで胸の底が焼けるような思いがする。どうせなら体の大きさに合わせて、心の許容範囲も広かったらよかったのに。
ひとしきりパスタの感想を述べたカオルが、少し続ける言葉を悩むように口を閉ざした。どこか緊張しているような表情で、いつも滑らかに言葉を紡ぐ唇を開けたり閉めたりして続ける言葉を探している。
いったい誰の話をしようとしているのだろう。そのパスタを食べた後、その人とするように、もしかして自分を抱くよりもずっと優しく抱いたのだろうか。
そんなことを考えて、はち切れそうなほどに膨らみ切ったものを抑えきれず、シルゲイは腕を伸ばした。
カオルの細い腰に手を回す。尻尾の付け根を捕まえるように軽く握ると、びくりと尻尾がはねた。
動物の猫は、腰を撫でられると喜ぶけど、カオルはどうなんだろう。思い立ったままに腰を軽くたたくようになでると
「ひあぁっ……!」
カオルが尻尾だけでなく、背中をそらせて、聞いたことのない甘い声を漏らした。
思わず逃げられないようにカオルの腰を両手でつかみこんで、ソファーの上で向かい合いに座った。足の間に彼の体を入れ込んで、ぎゅ、と太ももで体を挟む。
カオルは驚いたようにシルゲイをみあげる。
カオルの小さい体を抱き込むように。今度は両手で、尻尾の付け根と、腰のあたりを執拗になでる。
そのたびに尻尾がぴんとしなって、腰の震えが次第に強くなった。
あの、溶ける綿菓子のような声は、必死に飲み込んでいるようで、シルゲイの胸に頭を押し付けて、息を詰めるように、それでも鼻から声がこぼれていた。
「シル、なにっ……、急にっ…」
抵抗する声が、いやだやめろというのを聞きたくなくて、尻尾を根元から撫で上げた。
声を抑えようとして、カオルの言葉が止まる。
胸に頭を埋めている彼を見下ろすと、しきりに耳が動いていた。
その耳に唇を寄せると、しなやかな体が小刻みに震えるのがわかった。
たまらなくこみあげてきたものを、いつもなら喉からこぼれる前に蓋をしてしまうのに、今日は止められなかった。
「抱きたい。」
カオルがはじかれたように顔を上げた。
好き放題されたせいで、少し息があらい。
いつも余裕に満ちた顔をしているのに、追い詰められた子供のような顔でシルゲイを表情をうかがう。
シルゲイが目を合わせると、何度か瞬きを繰り返し、少し瞼を伏せた後、覚悟したように顔を上げた。
「シルになら、抱かれてもいい。でも、」
カオルの手がシルゲイの服をぎゅっとつかんだ。
その手が震えているような気がするのは、抱かれるのが怖いからかもしれない。
「でも、最後までできたら、俺がお前を本当に好きだって、信じてくれるか?」
何を言っているんだろう、そんなことあるはずないのに。
随分とシルゲイに都合のいい言葉のように思えた。
これはもしかしたら、リアルすぎる夢かもしれない。
シルゲイはそう思って、でも本当に、抱いてしまえば彼の心はこちらに転がってくるのなら、それは願ってもないことじゃないか。
「信じる。」
カオルの顔に安堵が広がる。なぜだろう。彼が好きなのは自分じゃないはずなのに、なんでそんなに嬉しそうにするのだろう。
答えをつかみあぐねていると、カオルの腕がシルゲイの首に巻き付いてきた。
「抱いて、シル。どこでも触っていいから」
腰をつかんでいた手をカオルの背中に回し、抱きかかえるようにしてソファーに体を押し倒した、
はずみで裾がめくれ、へそが見えているところから上着をたくし上げる。
体は小さくても、筋肉がしっかりと就いたからだがあらわになる、シルゲイよりもずっと小さいけど、その体でシルゲイよりも大きい魔物と戦っていることを知っている。
くっきりと筋肉の輪郭が現れる肌の上には、細かい切り傷の消えない傷跡がたくさんあった。
いつもシルゲイの上にある彼の体を無抵抗に見下ろしていると思うと、それだけでいつもと違う興奮を覚えた。
最初から見えていたへそを、ペロリと舐める。
肌の下で腹筋がびくびくと痙攣した。
わき腹をゆっくり撫で上げながら、へそから胸へと唇を落とす場所を上げていく。
掘りこまれたような鎖骨に軽く歯を立てると、小さく痛いと抵抗の声が上がた。
詫びる代わりにかんだ歯型を舐める。
わき腹から撫で上げた手野平をそのまま胸へ回し、両手でいたくないように、柔らかく量の胸をつつむ。
掌で乳首をつぶれるかつぶれないかの力加減で円を描くようになでると、手のひらで小さな突起が、硬さを増していくのがわかった。
しらなかったとはいえ、先ほどさんざん弱いらしい腰を好き放題された体はすでに十分敏感だ。
刺激を与えると呼吸を止めて、手を止めると安堵したように息を吸い込む。胸の上に手を置いていると、それが余計によくわかる。
「カオル、声、聞かせて。」
「だってっ……」
首から上がさっと赤く染まる。
慣れないことに羞恥心が強いのだろう。
彼の唇を撫でる。それだけでカオルは少し身震いした。
唇を撫でて、たどり着いた口角から親指を滑り込ませる。
やめろ、と抗議の声をしゃべりにくそうに挙げられたが
「どこでも触っていいんでしょ」
そういってみると、その抗議もやんだ。
指を彼の口に入れたまま、彼の乳首を吸い上げる。
体を弓なりに反らせて、締め切らない口から甘い声がこぼれた。
こんなところ、最初から感じるなんて、彼の体は本当にシルゲイに都合がいい。
口に入れたままの指先を、彼が舐め始めた。
みこって特有のざりざりとした舌先が、シルゲイの指先に触れるたび、下半身が厚くなるのを感じる。
体を起こして、指を口から抜くと、唾液が名残惜しそうに線をひいてのび、切れた。
熱に浮かされて、赤みを増した唇が、荒い呼吸を繰り返す。
溶けてしまいそうな彼の顔を見ながら、彼のズボンと下着をはぎ取る。
熱を持ったカオルのペニスが、今日は行き場をなくして外気にさらされている。苦しそうだと思って握りこみ、裏側の筋を促すように何度かしごいてやると、ひときわ高く声を上げながら熱を吐き出して、彼の体から一気に力が抜けるのを感じた。
白い腹が体の下で上下に大きくうごいて、全身で足りない酸素を補おうとしている。
今なら大丈夫かもしれない、そうおもって、カオルの中に、指を滑り込ませると、思いのほかにそこは固く閉ざされていて、指の先から緊張が走った。
軽く入口をほぐすようになでた後、そっと指を差し込んでみたが、指1本入れるだけでも随分と狭いように感じる。
シルゲイは慌てて自分のズボンを下ろし、いきり立った己のペニスを、カオルの腹にあててみた。
一度熱を吐き出して、萎えているとはいえ、カオルのものの倍以上あるように見える己のそれが、いきり立って肌が薄いところは血管が浮き上がっているものが、凶器のように思えてきた。
彼の股に根元を合わせて腹の上に乗せると、そこからへそのあたりまで届いてしまう。
そのまましばらく悩んだ末、シルゲイは体を離した。

「……シル…?」

熱が体から離れたことに動揺を隠せないカオル。
シルゲイは、カオルの髪をすくようになでた。

「カオルさん、今日は、やめよう。けが、させる。」

カオルががば、と体を上げて、シルゲイにすがった。

「大丈夫だから、おれ、ちゃんとできるからっ」

なだめるようにその頭をもう一度なでる。

「違う、俺ができない。けが、させたくないから。少しずつならそう。ちゃんと勉強してくる。」

またカオルが不安げにしているのをみて、念を押すように、ね、というと、ようやくわかったとうなずいて引き下がった。
彼の体にまた傷を増やす前に止まれてよかった。
シルゲイは安堵に息をついた。
そのタイミングで、カオルがシルゲイの股の間にかがみこんで、シルゲイの亀頭をぺろりと舐めた。
そのままこちらを見上げて、にや、と笑う。
「このままじゃつらいだろ、抜いてやるから、じっとしてろ。」
そういって、彼の口にシルゲイのものが飲み込まれていく。いままでそうされたことがなかったから見慣れない光景に味わったことのない感情が込み上げてきた
彼の口にシルゲイのものはやはり余るようで、全部は飲み込み切れずに、先端が喉の奥をついてカオルがむせた。
何度か飲み込んでしまおうとしてあきらめて、一度口から出すと、舌先を使って竿を舐め始めた。ざらざらした舌先が与える刺激が強い。
先ほどまではカオルが声を飲み込んでいたが、今度はシルゲイがそうする番だった。
裏筋を舐めあげられて、先端から体液が漏れ始めると、カオルは再び先端から、入るだけシルゲイのそれを飲み込むと、射精を促すように口を動かし、吸い上げた。シルゲイはたまらず腰をふる。ご、と喉の奥に当たる感触がして、その当たったところがぎゅっとしまった。
その刺激に耐え切れず、カオルがくわえたままそこに熱を吐き出した。
同時にカオルが激しくむせながらシルゲイのペニスから口を話す。
その苦しそうなさまを聞いて、背中がざっと冷えていく。
「カオルさん、大丈夫?!」
激しくむせる背中を撫でる
ようやく落ち着いた彼は、顔を上げるとに、とわらって
「よかった?」
そう聞いてに、と笑った唇の端から、先ほど自分が吐き出したものがこぼれて、また体の奥がぞくりとした。再びこみ上げてきそうな性欲を抑えるために首を振り
「ごめん、苦しい思い、させて」
「いーんだよ、ちょっとうがいしてくる。」

そういってカオルは立ち上がり、生まれたままの姿で浴室に向かっていった。
その背中を見守りながら、シルゲイは己の頬をつまんだ。
いたい。思い切りつねりも入れた。やはりいたい。
彼が言っていた言葉は、自分の都合のいい夢ではなかった。絶対にけがをさせないようにしよう、シルゲイは改めて己に誓ったのだった。

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[ 2021/05/16 10:38 | Comments(0) | カオシル ]

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