三成キャラ崩壊
ちゅっちゅしてる政三が足りませんね!!_(:3」∠)_
な結果がこれだよ!
ちゅっちゅしてる政三が足りませんね!!_(:3」∠)_
な結果がこれだよ!
それは雪景色が懐かしく感じる穏やかな春。
こちらの桜も見事だから見に来いと、独眼竜からの誘いにのって奥州へ出向いた日のことだ。
その席には奥州の双竜、それから記憶にあるよりも随分穏やかな顔つきになった、凶王と呼ばれていた男が鎮座していた。
招かれた幸村の隣で、佐助が
「随分印象が変わったじゃないの~」
おどけて言うと、三成は唇の両端を僅かに上げて答えた。
これには流石の幸村も目を丸くして驚いたのだが、それだけではすまなかったわけだ。
「おい、誰だ、三成にこんなに飲ませた奴は!」
宴も闌、と言うには些か早い時間。
声を挙げた政宗を振り替えると、一見顔色の変わらない三成が、政宗の着物の裾を摘まんでくいくいと引っ張っていた。
「おい、風雲児!お前だろ」
「悪い、顔色かわんねえから大丈夫だと思ったんだよ」
「こいつは顔にでねえんだよ!言っただろ!」
「ほんとすまない!」
鋭い独眼に睨まれて、慶次が両手を挙げて詫びた。
また何かを言いかけて口を開いた政宗の、怒鳴り声は響かなかった。
三成が政宗の襟元をぐいと掴んで引き寄せ、その口を自分の口で塞いだのだ。
酒宴特有の浮き足だった空気が一瞬にして凍りつき、誰もが文字通り開いた口が塞がらない様子。
佐助だけが楽しそうに腕を組んで、高見の見物を決め込んでいた。
ちゅ、と濡れた音が、妙な緊張に満ちた宴席に響いて二人の唇が離れた。
「は、破廉恥でござるぞおぉぉぉ…ぐっ!」
大声を挙げた幸村の口を佐助が後ろから羽交い締めにして塞いだ。
慶次は煽るように口笛を吹き、小十郎は額に手を当てて頭を振った。
三成は政宗の耳元に唇をよせて何かを言っているようだが、さすがに此方までは聞こえない。
政宗が三成の背中を優しく叩いて頬にキスを落とす。
「OK、わかった。わかったから、城に戻るぞ」
「ん…」
政宗の肩に頭を乗せて頷いているのか拒んでいるのか、三成がなんとも言いがたい反応を返した。
「拒否する、足りない」
「あー、わかったよ」
ちゅ。
今度は政宗から三成にキスを。
三成の唇が三日月を型どり、離れた間もなくもう一度キスをねだって、政宗もそれに答えた。
「お前ら、できれば見てくれるな」
ほとんど無駄だとわかった上での右目の台詞。
とりあえず佐助は、幸村の口ではなく目を塞ぐことにした。
三成がねだって政宗がこたえる、そこだけ立ち上るように甘い空気を醸し出す。
漸くうつらうつらと瞼を落とし始めた三成を政宗がひょいと抱き抱え
「すぐに戻る、やっててくれ」
二人で城に帰って行った。
春の麗らかな日差しのなか、青空に映える見事な桜に囲まれた宴席は、すっかり醒めやって、残された右目が事情聴衆の嵐にあった。
忘れ去られた盃に、桜を移す酒の上、淡い色の桜の花びらがひらりと浮かび、そこだけ風流を極めていたが、気づいたものは多分いない。
【強制終了】
こちらの桜も見事だから見に来いと、独眼竜からの誘いにのって奥州へ出向いた日のことだ。
その席には奥州の双竜、それから記憶にあるよりも随分穏やかな顔つきになった、凶王と呼ばれていた男が鎮座していた。
招かれた幸村の隣で、佐助が
「随分印象が変わったじゃないの~」
おどけて言うと、三成は唇の両端を僅かに上げて答えた。
これには流石の幸村も目を丸くして驚いたのだが、それだけではすまなかったわけだ。
「おい、誰だ、三成にこんなに飲ませた奴は!」
宴も闌、と言うには些か早い時間。
声を挙げた政宗を振り替えると、一見顔色の変わらない三成が、政宗の着物の裾を摘まんでくいくいと引っ張っていた。
「おい、風雲児!お前だろ」
「悪い、顔色かわんねえから大丈夫だと思ったんだよ」
「こいつは顔にでねえんだよ!言っただろ!」
「ほんとすまない!」
鋭い独眼に睨まれて、慶次が両手を挙げて詫びた。
また何かを言いかけて口を開いた政宗の、怒鳴り声は響かなかった。
三成が政宗の襟元をぐいと掴んで引き寄せ、その口を自分の口で塞いだのだ。
酒宴特有の浮き足だった空気が一瞬にして凍りつき、誰もが文字通り開いた口が塞がらない様子。
佐助だけが楽しそうに腕を組んで、高見の見物を決め込んでいた。
ちゅ、と濡れた音が、妙な緊張に満ちた宴席に響いて二人の唇が離れた。
「は、破廉恥でござるぞおぉぉぉ…ぐっ!」
大声を挙げた幸村の口を佐助が後ろから羽交い締めにして塞いだ。
慶次は煽るように口笛を吹き、小十郎は額に手を当てて頭を振った。
三成は政宗の耳元に唇をよせて何かを言っているようだが、さすがに此方までは聞こえない。
政宗が三成の背中を優しく叩いて頬にキスを落とす。
「OK、わかった。わかったから、城に戻るぞ」
「ん…」
政宗の肩に頭を乗せて頷いているのか拒んでいるのか、三成がなんとも言いがたい反応を返した。
「拒否する、足りない」
「あー、わかったよ」
ちゅ。
今度は政宗から三成にキスを。
三成の唇が三日月を型どり、離れた間もなくもう一度キスをねだって、政宗もそれに答えた。
「お前ら、できれば見てくれるな」
ほとんど無駄だとわかった上での右目の台詞。
とりあえず佐助は、幸村の口ではなく目を塞ぐことにした。
三成がねだって政宗がこたえる、そこだけ立ち上るように甘い空気を醸し出す。
漸くうつらうつらと瞼を落とし始めた三成を政宗がひょいと抱き抱え
「すぐに戻る、やっててくれ」
二人で城に帰って行った。
春の麗らかな日差しのなか、青空に映える見事な桜に囲まれた宴席は、すっかり醒めやって、残された右目が事情聴衆の嵐にあった。
忘れ去られた盃に、桜を移す酒の上、淡い色の桜の花びらがひらりと浮かび、そこだけ風流を極めていたが、気づいたものは多分いない。
【強制終了】
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