診断メーカーの「140文字で書くお題ったー」http://shindanmaker.com/375517でいただいたお題を消化した記録。
全部牛虎です。牛虎可愛いエブリデイ。
後半鹿目先輩と猪里がかわいそう。
全部牛虎です。牛虎可愛いエブリデイ。
後半鹿目先輩と猪里がかわいそう。
10月26日: 貴方はにょんは牛虎で『ふたりぼっち』をお題にして140文字SSを書い
てください。
銃声が屋敷にこだました。
本当はこんなに大きな音がするものは、使わない予定だった。
牛尾の死体となったものは、原型がわからないほどの銃弾を打ち込まれ、胃の中
をかき混ぜるほどの地の匂い。
「牛尾さん、いきますYo」
「あぁ」
二人は返り血で真っ赤になった体で屋敷の窓から逃げ出した。
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10月30日: 貴方は牛虎で『独り占め』をお題にして140文字SSを書いてください。
「虎鉄君、こんなところで何やってるんだい…」
昼休みに虎鉄の姿を見かけて追いかけると、彼は家庭課室で一人お汁粉缶を暖め
ていた。
「牛尾さん、何でこんなところNi?!あ、あげませんYo?!」
鍋を背中に庇う虎鉄に思わず吹き出した。
「いいよ、僕は食べてる君をみてるから。二人きりだしね。」
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10月31日 貴方は牛虎で『運命という罠』をお題にして140文字SSを書いてくださ
い。
虎鉄の手に握られた艶めかしいほど研ぎあげられた包丁に、既視感を覚えてめま
いがした。
「覚えてますKa?約束、しましたよNe」
声は震えて、瞳も小さく揺れている。
牛尾は小刻みに手を震わせる虎鉄へ向け、両手を広げる。
「覚えているよ。生まれ変わっても、僕を殺してくれるんだろう?おいで」
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11月2日 貴方は牛虎で『全部全部、君のせい』をお題にして140文字SSを書いて
ください。
虎鉄は一人牛尾の家の呼び鈴をならした。
ありえないだRo、と己に悪態をつく。
甘いお菓子の香りが似合う女の子に誘われてせっかく一緒に喫茶店に入ったのに
、メニューの紅茶の名前一つでもう牛尾しか思い出せなくなって、気がついたら
彼女を置いてここに来ていた。
「あんたのせいDa、責任とれYo」
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11月3日貴方は牛虎で『世界の終わりに』をお題にして140文字SSを書いてくださ
い。
隣で寝ていた牛尾が悲鳴を上げて飛びおきた。
「君の棺桶に花束を入れている夢を見た。地面が消えたみたいになっちゃって」
「それでうなされてたんですKa」
「君は僕がいなくても生きていけるかもしれないから僕より長生きするんだよ」
虎鉄の肩に頭を押しつける牛尾。猫みたいだなとその背中を撫でた。
<言い訳>
虎鉄君がいなくなったら僕は生きていけないけど虎鉄君は生きていける(僕程度
がいなくなっても平気で生きていてほしいと思っている)牛尾さんはそういうこ
とを平気で言うんだけどそうでもないんだけどなって思いながら言わない虎鉄君
みたいな感じにしたかったけど難しかった。
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11月4日
貴方は牛虎で『約束破り』をお題にして140文字SSを書いてください。
冷たい北風が吹いていた。
墓石前では冷たさが余計に染みる。
虎鉄は墓前に花束を置いた。
「言い逃げなんてずるいですYo」
二十歳になった虎鉄に、牛尾はまるで子供のような約束をした。
30になっても虎鉄が一人だったら、一緒になろう。そう言った。
「お陰で本当に一人になっちゃたじゃないですKa」
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11月5日
貴方は牛虎で『出来るなら苦労はしない』をお題にして140文字SSを書いてくださ
い。
扉を開けるとそこには眠りを貪る虎鉄がいた。
土砂降りの中、グラウンドを越えて部室に来て、ずぶ濡れになった足下や制服の
不快感が飛んでしまった。
くたびれた折り畳み椅子に座り頭の重みに任せて首を傾げて眠る虎鉄の半端に開
いた唇が赤い。
牛尾の口からため息が漏れた。
「出来るなら苦労しないかな」
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11月6日
貴方は牛虎で『頬に爪を立てる』をお題にして140文字SSを書いてください。
薬臭い病室で薄青い患者服を着た虎鉄がベッドの上に座っていた。
正確にはベッドの頭側を持ち上げてあるだけだ。
虎鉄は包帯で肌が見えないほどだ。顔も左半分は包帯で覆われている。
牛尾の姿を認めて見開いた目に飛び込んだ彼の頬の三本の真っ赤な傷跡。
「僕も傷物だよ。これなら会いに来てもいいかな」
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11月7日
貴方は片倉にょんで『愛してはいるんだけど』をお題にして140文字SSを書いてく
ださい。
あいたよ、の声に風呂場へ向かう。
脱衣所の扉を開けると、風呂から上がったばかりの牛尾がほとんど裸のままで頭
を拭いていた。
「ん?何かついているかい?」
鏡越しに、扉を開けたところから動かず牛尾の裸体をまじまじ見ていた虎鉄を振
り返る。
「ついてるもんがついてますNe」
「ははっ、そりゃあね」
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11月7日
貴方は牛虎で『幸福な朝』をお題にして140文字SSを書いてください。
「ここで止めてくれないか」
牛尾が乗った黒塗りの高級車が人通りの疎らな朝の住宅街で停車した。
心配そうに振り返る運転手に笑ってみせる。
「大丈夫、気をつけるから。今日はここで」
車を降り、見送ってから足早に学校への道をたどる。
二つ目の角を曲がったところで彼の姿が見えた。
「虎鉄君おはよう」
<言い訳>
何気ない日常が牛尾さんには幸せだと良いなあって言う妄想。
牛尾さんはお金持ちのぼっちゃんだからセキュリティ的な面もあって普通送り迎
えとかされてたらいいなぁ。
虎鉄君と登下校毎日出来たらいいのにって思ってる牛尾さん可愛い。
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11月8日
貴方は牛虎で『1+1=1』をお題にして140文字SSを書いてください。
ただいまとろれつの回らない挨拶とともに何か重たい物が落ちる音がして虎鉄は
慌てて玄関に走った。
玄関では案の定、牛尾が靴を履いたまま倒れている。
「牛尾さん、大丈夫Ka?」
「ん~、大丈夫」
「うわっ、酒くさっ」
「酔ってないよ」
「じゃあ1+1Ha?」
「いち~」
「はいはいわかりましたYo」
<補足的なぼやき>
牛尾さんが牛尾を捨てて虎鉄君と生きるために普通のサラリーマンになって接待とかで酒飲まされてそんな酒つよくなくてベロンベロンでかえってくるみたいなそういう牛虎もかわいい
虎鉄だけが何を捨てても牛尾と生きることはできないと思うけど牛尾さんだけが何かを捨てたら虎鉄君と生きていけるような気がする。お家の問題だなあ。
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11月9日
貴方は牛虎で『どうせ無意識なんだろ』をお題にして140文字SSを書いてください
。
鹿目と虎鉄が向かい合って座る四人掛けの席に牛尾と猪里がドリンクバーから戻
ってきた。
「何にしたんですKa?」
「メロンソーダーだよ」
牛尾はすっと虎鉄の隣に座る。
一瞬ためらった後、猪里が鹿目の隣に座った。
「席立つ前はそっちが俺の席やったんけど」
「馬に蹴られたくなければ、黙っておくのだ」
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11月10日
貴方は牛虎で『息の根止めて』をお題にして140文字SSを書いてください。
牛尾が溶けて輪郭がなくなるのではと疑う程の笑顔で鹿目に携帯電話のストラッ
プを自慢していた。
「昨日虎鉄君とおそろいで買ったんだ」
「ふうん」
「鹿目君、怖い顔だな。嫉妬は醜いよ」
「のろけなら僕以外にして欲しいのだ」
「だって鹿目君が一番朝早いから」
鹿目は早朝から頭痛に見舞われ頭を抱えた。
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