孫政初書き。
孫市姐さんは相手が男でも女でも譲らない攻めポジションだよね。

らくがきレベルの短さ。
雰囲気ＳＳってどうなのよ

残された片方の目を細めて男は笑った。
「お前に俺は殺せねえ、やめときな」
喉仏に直に当てられた銃口の上で、硬い骨が声にあわせて震えているのが、硬い銃身を伝って女の細い指先に響いた。
女は男の下に組み敷かれたまま、その赤い唇の両端を上げた。
「どうだか」

次の瞬間引かれる引き金。
しかしそこにこめられたはずの弾丸が男の首を貫くことはなかった。
二分の一の幸運。
しかし片目の男はさも当たり前のように銃身を握り、女の手から引き剥がした。
下から見くだす様に見上げる女へ顔を近づける。
唇から漏れる呼吸が、唇をくすぐって、舌なめずり。

「ＯＫ、オレの勝ちだ。約束だろ？」
「ふん、運のいい鴉め。好きにしろ」

【暗転】

終わらせる。