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[ 2024/11/25 05:07 | ]
【今剣妄想】ツイッターログ 火が怖い今剣
【今剣妄想】昼間に火事の話がRTでまわってきてから今剣が火恐がっていると良いなあ。今剣が短刀になった経緯がさっぱりわからんくてでも最初は195センチ??くらい???会ったらしいですね???
そうそう、それでそれで。短刀になった経緯がわからないということは正々堂々捏造できるって言うことなわけで。短刀になったときのことがトラウマになっている今剣オシオシなので短刀になる経緯に火(火事?)がかかわっていて、火が怖い今剣いとしい

書いてるうちに収拾付かなくなった。大丈夫大丈夫って言ってる石切丸と今剣が見たかっただけ







本丸の庭に、庭の木の枝を落としたものや、枯葉を集めて山ができた。
そもそも誰が言い出したか今となってはわからないが、大量の落葉と枯れ枝の中にサツマイモを放り込んで火をつけた。
パチパチと小気味よい音を立てて枯葉が燃え始める。
岩融が長めの竹枝を持ってきて、時折枯葉をかき混ぜては煙を浴びてむせていた。

「内番から戻らないと思ったら」
「石切丸さん!焼き芋ですよ、食べませんか?」

駆け寄ってきた五虎退の頭を撫でた。

「今剣は?」
「陸奥守兄さんと、次郎さんと太郎さんと遠征です」

撫でられて嬉しそうにはにかみながら五虎退が答える。

「ずいぶん賑やかな組み合わせだね。道理で静かだと思ったよ。君たちもみんなここにいたんじゃね」

石切丸が視線をよこした先で、保護者係りの岩融と短剣たちが焚き火を囲んでいる。
大きな焚き火は足元だけがちらほらと赤かったが、やがて上のほうにも炎の頭がのぞき始めた。


「……少し、まずいかもしれないな」

口の中でぼやいた石切丸を五虎退が見上げる

「ん?何ですか?」
「いや、なんでもないよ。ほら、行っておいで、小さいのが焼けたみたいだ」

視線で焚き火の方を示すと、岩融がいくつか芋を選んで焚き火の中から取り出していた。五退虎が跳ねるように駆け寄っていく。

「ただいまかえりました~、いわとおし、どこですか?おみやげがあるんですよ!」

玄関のほうからどやどやと遠征組みが帰ってきた声が聞こえた。

「おう!今剣!ここだ!」

屋外でもよく響く岩融の声に答えて、今剣があっというまに庭に駆け込んできた。

「いわとお……」

愉快に跳ねてきた声とともに動きが
ぴたりと止まる。いけない、石切丸が咄嗟に立ち上がって駆け寄った。

「あ・・・あ・・・」

真っ赤な目を見開いて、地面に縫い付けられたように固まってしまった足が震えている。

「今剣!」

石切丸は今剣の視界から焚き火を隠すように立ちふさがり、それでもまだ瞳を揺らしている彼の耳を塞いだ。

「大丈夫、大丈夫だ。ただの焚き火だよ、大丈夫」

ようやく我に返ったように、ぎこちなく数度頷くのを確認して、細い体をひょいと持ち上げる。

「岩融、先に手入れにつれていってくるよ。なかなかの怪我だ」
「おう、頼んだぜ!」

まだ小刻みに震えている今剣を抱いて座敷にあがる。
火が見えない場所まで移動して、今剣を下ろした。

「大丈夫、岩融も火を見ていたから気付いていないよ」

今剣はなんどもぎこちなく首を上下に振った。

「悪かったな」
「ん、借りひとつだね」

【暗転】

足下が抜けるような感触でびくりと震え、目が覚めた。
あたりはもう暗い。
昼間に遠征から帰ったはずだたったのだけれど。
今剣は瞼をこすってもう一度あたりを見回した。
月明かりの透ける障子の向こうから足音がして、滑るように障子があいた。
「やあ、おはよう」
「……ついに呆けたか」

障子をあけて現れた石切丸が声を殺して笑った。大きな肩が揺れる。

「お目覚め早々だね、全く。覚えていないならそれでいいよ」
「はぁ…?」

いまいち飲み込めない様子。体をおこし、枕に当たってじゃまだった団子頭を解いた。
すっかり結ったとおりの癖がついてしまった髪を手櫛でといた。
静かに障子を締めて、今剣の布団の隣に正座した。

「昼間にたき火を見て少しパニックになったんだよ」
「……あ…」

髪を解いていた今剣の手が止まる。おぼろげだった記憶が一気に帰ってきたようで、頭を抱えて深くため息をついた。

「悪かった…、迷惑、かけた」
「こちらの君は言葉が不器用みたいだ」

いつもの微笑みを浮かべたまま、首を傾げて言葉を促す石切丸。しばらく無言が続いたが、根負けしたのは今剣の方だった。

「ありがとうございました」
「よしよし」
「撫でるな」
「いやあ、いいサイズなんだよ」

言いながらも素直に手を離した。

「岩融は?本当に知らないんだな」
「ああ、手入れに時間がかかりすぎて寝てしまったことにしといたよ」
「俺はガキが」
「まあその姿じゃあね」

今剣は立てたひざにひじを突いてあごをのせた。ため息をついてやや膨れた頬にまた笑う。

「大丈夫だよ、大丈夫」
「……ああ」
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[ 2015/02/02 22:01 | Comments(0) | 刀剣乱舞 ]

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