石切丸は元々武器で奉納されて火事にあって武器だった時の記憶をなくしていて、神刀として奉られている記憶だけ強く持ってるみたいなツイートを見てあらぶったログ。
だんだん自分用メモ置き場と化していくな……
だんだん自分用メモ置き場と化していくな……
思い出さないとねってことは忘れていることを自覚しているか、武器だったころのことを思い出しつつあるともとれるわけで、今まで加持祈祷メインで武器としては比較的穏やかに生きてきたのに武器として肉を斬ることに心が躍る自分に気づいて鳥肌がザワリと立ち言葉にできない漠然とした恐怖を感じた
石切丸?どうしたんですか、かおまっしろですよ。足下から聞こえた耳慣れた声に我に返った。全身が寒くもないのに芯まで冷えるようないやな汗に覆われている。強く握ったままの刀は、先ほど斬ったばかりの敵の血で真っ赤に塗れていた。ああ、彼らの血も赤いのかなどと今更ながらその赤さが目に染みる。
赤い刀身を呆然と眺めてそこから体が動かないでいると、今剣がぐ、と背伸びをして石切丸の胸ぐらをつかんで引き寄せた。無防備に力が抜けていた体は強くはないはずの今剣の腕に引かれるままよろめいた。一歩足を前に出して踏ん張ると、まえのめりになった石切丸の頭をすかさず今剣が胸に抱き込む。
石切丸は驚いて、今剣の、返り血がついた胸元で目をみはった。彼の方から触れてくることは滅多にないはずなのに。今剣の細い腕にさらに力が込められて、「大丈夫だ」押しつけられた薄い胸板から染みるように声が聞こえた。
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