たばこ吸う三成くれよと言われて書いてみた@nullのまとめ。
家康←元カレな政三
すごく読者に優しくない仕様
家康←元カレな政三
すごく読者に優しくない仕様
忘れられないのだと彼は言った。濃い紫煙を月闇の中纏って、まったく消えてしまいそうな顔をする。 煙の臭いに違いがあるのだと体に刻み付けられたような。
黒色の空に紫煙と銀の髪と細いシルエットがよく似合った。その様がまるで目の前にあるかのように甦る。 唇を合わせたときの、苦い不愉快なヤニの味が舌にのぼる。 となりにかけた男の体から、同じ匂いがしたせいだ。
口にたまった唾液を飲み干しながら盗み見た隣人は、黒い髪を気ままに流して、それが様になるような嫌味な男だ。片目に眼帯。なんとも目立つ男、お前は誰だ。 はじめまして、そっとかけた声に彼が振り替える。
きりと通った目元から顎の先の輪郭まで寸分油断のない容姿。さぞかし黄色い声が絶えないだろう。家康は乾く咽を誤魔化して笑う。男は存外気さくな笑顔を見せた。
はじめまして
はじめましてに続いていくつか会話、彼の左手薬指には意外なほどにシンプルな細い一本のシルバーリング。
君のお嫁さんなら、さぞかし美人だろうね、
嫁…ああ、まあ嫁っていうか相方 変わった言い方するなあ、
そうか?美人に違いはねえな
そうだ、たばこ、吸うなら移動する?
ん?俺は吸わねえよ、何でだ。
いや、知ってるたばこの匂いがするから。
偶然だな、みつなり…ああ、相方のたばこの匂いが染みてるんだ。
頭の先から爪先まで、音をたてて体温が逃げる。
政宗、いきなり悪い。
なんだ?
震える唇、声が震えないように強く喉に力を入れた。
どうやらワシはお前が大嫌いだ。
\強制終了/
黒色の空に紫煙と銀の髪と細いシルエットがよく似合った。その様がまるで目の前にあるかのように甦る。 唇を合わせたときの、苦い不愉快なヤニの味が舌にのぼる。 となりにかけた男の体から、同じ匂いがしたせいだ。
口にたまった唾液を飲み干しながら盗み見た隣人は、黒い髪を気ままに流して、それが様になるような嫌味な男だ。片目に眼帯。なんとも目立つ男、お前は誰だ。 はじめまして、そっとかけた声に彼が振り替える。
きりと通った目元から顎の先の輪郭まで寸分油断のない容姿。さぞかし黄色い声が絶えないだろう。家康は乾く咽を誤魔化して笑う。男は存外気さくな笑顔を見せた。
はじめまして
はじめましてに続いていくつか会話、彼の左手薬指には意外なほどにシンプルな細い一本のシルバーリング。
君のお嫁さんなら、さぞかし美人だろうね、
嫁…ああ、まあ嫁っていうか相方 変わった言い方するなあ、
そうか?美人に違いはねえな
そうだ、たばこ、吸うなら移動する?
ん?俺は吸わねえよ、何でだ。
いや、知ってるたばこの匂いがするから。
偶然だな、みつなり…ああ、相方のたばこの匂いが染みてるんだ。
頭の先から爪先まで、音をたてて体温が逃げる。
政宗、いきなり悪い。
なんだ?
震える唇、声が震えないように強く喉に力を入れた。
どうやらワシはお前が大嫌いだ。
\強制終了/
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